閉鎖循環式陸上養殖では、限られた水を循環させながら使うため、水処理設備のバランスが重要になります。ろ過、酸素供給、殺菌、排水、洗浄のどれか一つだけを強化しても、施設全体の運用が安定するとは限りません。

閉鎖循環式陸上養殖の水処理設備室
閉鎖循環式では、水槽と水処理設備をつなぐ配管設計が管理のしやすさに影響します。

水質管理は単独設備では完結しない

水槽内では、餌、排泄物、有機物、酸素消費が同時に発生します。物理ろ過で固形物を取り、必要に応じて生物ろ過や殺菌設備を組み合わせ、酸素供給と水流を調整する必要があります。

設備ごとの役割が曖昧なまま導入すると、ろ過槽の目詰まり、ポンプ負荷、清掃頻度の増加など、別の運用課題が出やすくなります。

確認すべきポイント

  • ろ過方式

    物理ろ過、生物ろ過、ろ材、目詰まり、清掃頻度、交換部材を確認します。

  • 酸素供給

    魚種、水温、密度、給餌量に合わせて必要な酸素供給方法を検討します。

  • 配管と流量

    循環ライン、補給水ライン、排水ラインの流量と圧力条件を整理します。

  • 点検しやすさ

    ストレーナー、バイパス配管、メンテナンススペース、停止可能時間を確認します。

UFB DUALの位置づけ

UFB DUALは、既存のろ過装置や酸素供給装置を置き換えるものではありません。補給水や循環ラインに組み込み、水質管理を支援する技術として検討します。

条件により期待される効果は異なるため、魚種、水量、既存設備を確認した個別設計が必要です。導入前には、どのラインに入れるか、既存設備と干渉しないか、清掃や点検がしやすいかを確認します。

設計時の考え方

水質管理の目的は、装置を増やすことではなく、日々の運用で管理しやすい水の流れをつくることです。測定値だけでなく、清掃時間、設備停止のしやすさ、部材交換の頻度も含めて検討します。